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チェーンリング [工作]

シマノのコンパクトクランクのインナーチェーンリングは、34Tしかありません。
RIMG5394_R.JPG

 

ロードに乗って距離も延び、徐々に慣れてくると生意気にも不満が出てきます。
その中の一つのにギヤ比の問題があります。
幸か不幸かママチャリと違って、ギヤ比はわりかし簡単にいじることができます。
まずはスプロケットを変更することから始めると思います。
私もデフォルトの12-25から14-25、13-25、13-27、12-27、12-26
と買い足したり組み替えたりしてきて、現在は11-26に落ち着いています(一応ね)。

で、その間にインナーのチェーンリングも変化しています。

シマノ純正が34T、社外品が36T、38Tです。
普段は38T、ちょっと自信がないときは36T、峠は34Tを選択します。
ちなみにアウターは長い下りや超追い風以外はほとんど使いません。
インナーチェーンリングを変えるのは、フロントの変速をあまりしたくないからです。
RIMG5387_R.JPGRIMG5389_R.JPG

最初は何も考えずに、PCD110で10速チェーン用なら合うだろうと
STRONGLIGHTの36Tを買ってきました。
取り付けてみると、アウターからインナーにうまくチェンジしてくれません。
アウターとインナーの間に入ってしまうのです。

クランクの断面は①のようになっています。
前後小ギアの時にチェーンがアウターギヤに擦れるのを防ぐために、
チェーンリングの間隔は少し開いています。
アウターギヤの側面はお皿の裏のように膨らんでいて、チェーンは斜めに滑り降ります。
実際のシマノのインナーギヤは②のように刃先が削られています。
01.JPG

DSCF4601_R.JPG
上からFSAの38T
STRONGLIGHTの36T
シマノの34T











他社の36T、38Tを取り付けると、シマノ34Tとの位置関係は
③のようになります(破線が34T)。
他社のインナーの刃先は尖っているので、インナーに変速するときに
④のように間に嵌ってしまうことがあります。
こうなるとクランクを回しても空回りしてトルクが掛からず失速、
アウターに戻そうにもチェーンが動かないのでどうしようもありません。
02.jpg
そこでインナーギヤの取り付け面を削って、アウター側に寄せることにしました。
⑤の斜線部分が削った場所です。およそ1.5mmくらいでちゃんと変速するようになりました。
DSCF4592_R.JPG

 

 

STRONGLIGHTは
旋盤で削りました

 


 

 DSCF4594_R.JPG


 

FSAはフライス盤で削りました


 

 

 


これでも良かったのですが、何となく引っかかるものがあります。
私の脚では関係ないでしょうが、削った分強度は確実に落ちています。

Wiggleで安くギア板を手に入れたこともあり、今度は刃先を削ってみることにしました。
03.jpg
⑥のように取り付け位置を変えなくても
ちゃんと変速するのではないか。

やってみたら大成功でした。
FSAの36T、38Tを削りましたが
どちらも順調に変速しました。

 

 

 


RIMG5011_R.JPG
このように削りました。

 

 

 

 


 


以下は加工の様子です。

通常旋盤には「三爪スクロールチャック」を取り付けていますが、
ギヤ板はこのチャックでは掴めません。
RIMG4984_R.JPG
そこでチャックを外して「面板」というものに付け替えます。
RIMG4986_R.JPG
38Tを置いてみると、加工限界の大きさに近いですね。
この旋盤の仕様はベッド上振り180mmとなっています。
RIMG4988_R.JPG
ギヤ板を面板にクランプします。偏心しないように位置決めします。
34Tも一緒に挟んでいますが。これは当て板の代わりです。
RIMG4989_R.JPG
このようにクランプしました。クランプの位置が均等になっていませんね。
ギヤ板形状の関係で仕方ありませんでした。
このような場合は高速回転させられません。
RIMG4990_R.JPG
先端は突っ切りバイトで落としました。
RIMG4995_R.JPG
RIMG4997_R.JPG
刃先がが削れました。
RIMG4999_R.JPG
次に面取りします。2回ぐらい角度を変え、さらに裏返して加工します。
このバイトホルダーは45度の面が出しやすいように
四角いチップを傾けてセットした面取り用の手作りホルダです。
RIMG5001_R.JPG
RIMG5003_R.JPG
RIMG5007_R.JPG
RIMG5008_R.JPG
加工前
RIMG5009_R.JPG
加工後
RIMG5010_R.JPG

大抵36Tか38Tがついています。
見かけたら覗いてみてください。
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コメント 4

ワンチャン

emoさん、こんばんは!
チェーンリングの加工はこういう事だったんですね~!
僕もVIVALOがコンパクトですが、インナーが小さいのかなぁ~?
気にしたことはなかったですが、気になって来ました(笑)
SHIMANO以外も何かギヤ側に技があるんでしょうね~
やっぱり気になる!

by ワンチャン (2011-11-19 23:08) 

emo

ワンチャンさん、こんばんは。
そうなんです、こういう訳だったんです。
他メーカーではインナー36Tやアウター48Tなどがあるのにシマノはないんですよね。最初からクランクセットだったら問題無いのでしょうけど、バラだといろいろ支障が出てくるようです。
クランクセットで変えるのが順当なんでしょうけど、そうするとBBも違ったり、BB交換にはまた専用工具が必要になったり…。
by emo (2011-11-19 23:31) 

断腸亭

なるほど。
他社のインナーを付けると、ギア間にチェーンが落ちるという報告例はおおいですね。
でも、ここまでおやりになる方は少ないです。
脱帽致しました。

それにしても、フロントの変速機というのは、奥が深いですねえ。
by 断腸亭 (2011-11-20 07:52) 

emo

断腸亭さん、こんにちは。
そうですよね。フロントはチェーンの通るゲートをずらして、無理やり変速してるだけなのに色々な工夫が見られますね。
by emo (2011-11-20 13:30) 

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